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春から夏にかけては、紫外線、虫刺され、汗や乾燥による肌トラブルが増える季節です。特に小さなお子さんは皮膚が薄くデリケートなため、適切なスキンケアが欠かせません。
保護者の方からよくいただくご質問がこちら:
「子どもの肌に保湿剤、日焼け止め、虫よけを使うとき、どの順番で塗ればいいの?」
一見シンプルなようで、実は順番を間違えると効果が薄れてしまうことも。今回は小児科専門医の立場から、春夏の子どもスキンケアのポイントと「塗る順番」について、わかりやすく解説します。
① 保湿剤 → ② 日焼け止め → ③ 虫よけ(スプレーまたはジェル)
この順番を守ることで、それぞれのアイテムが本来の効果を発揮し、子どもの肌をしっかり守ることができます。
まず最初に塗るべきなのは、保湿剤です。
子どもの肌は水分保持力が低く、乾燥しやすい状態。保湿によって肌のバリア機能を整えておくことが、後から使う日焼け止めや虫よけの浸透・効果にもつながります。
入浴や洗顔後3分以内に塗る
顔・首・腕・脚など露出する部分にしっかり塗布
アトピー性皮膚炎のお子さんは医師の指示に従う
おすすめキーワード:子ども 保湿剤 いつ塗る / 保湿 スキンケア 順番
次に使うのが日焼け止め。肌の上に紫外線防御の膜を作る役割があるため、保湿剤のあとに塗るのが基本です。
ただし、保湿剤を塗った直後に日焼け止めを重ねてしまうと、成分同士が混ざってムラになったり、効果が薄れることがあります。
保湿剤を塗った後、5〜10分おいてから塗る
擦らず、トントンとやさしく重ねる
子どもにはSPF30・PA++程度で十分
無香料・ノンケミカルタイプが安心
おすすめキーワード:子ども 日焼け止め 塗り方 / 赤ちゃん 日焼け止め 塗るタイミング
虫よけスプレーやジェルは、肌を覆う最後の仕上げとして使います。
虫よけ成分(ディート、イカリジンなど)は皮膚刺激になることもあり、できるだけ肌の奥に浸透させないことが重要。そのため、保湿剤・日焼け止めのあと、「一番最後に」塗布またはスプレーするのが正解です。
服を着る直前に、腕・脚・首などに使用
顔には直接スプレーせず、手に取って塗る
ディートは使用年齢制限があるため注意(6ヶ月未満は使用不可)
おすすめキーワード:子ども 虫よけ 順番 / 虫除け 日焼け止め 両方
→ A:順番さえ守ればOKです。虫よけは日焼け止めの上から“ふわっと”かけるようにすれば、効果を損ないません。
→ A:最低限「保湿」と「日焼け止め」はセットで。虫よけは蚊の多い日やお外遊びの時間に応じて調整しましょう。
もう一度、順番をおさらいしておきましょう。
ステップ | アイテム | 肌への働き |
---|---|---|
① | 保湿剤 | バリアを作る |
② | 日焼け止め | 紫外線を防ぐ |
③ | 虫よけ | 虫刺されから守る |
この「肌に近い順番」でスキンケアを行うことで、それぞれの機能をしっかり活かすことができます。
子どもの肌は大人よりもずっとデリケート。日々のスキンケアは手間に感じることもあるかもしれませんが、小さな積み重ねが大きな肌トラブルの予防につながります。
もし「どんな保湿剤がいいの?」「この日焼け止めでかぶれないかな?」など、気になることがあれば、どうぞお気軽に当院までご相談ください。
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虫よけ 日焼け止め 効果 どっちが先
当院の外観写真
日本医科大学医学部 卒業、順天堂大学大学院・医学研究科博士課程修了、国立国際医療研究センター小児科勤務、東京女子医科大学循環器小児科勤務
医学博士、日本小児科学会小児科専門医、日本小児科学会指導医、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医、そらいろ武蔵小杉保育園(嘱託医)、にじいろ保育園新丸子(嘱託医)