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今日は、お子さんの足の形について、多くの親御さんが一度は気にしたことがある「O脚」について、お話ししたいと思います。「うちの子、O脚なのかな?」「このままで大丈夫?」といった心配を抱えている方もいらっしゃるかもしれませんね。
ご安心ください。ほとんどの場合、お子さんのO脚は成長の過程で自然に改善していくものです。でも、中には専門的な診察が必要なケースもあります。この記事では、心配なO脚とそうでないO脚の見分け方、そしてご家庭でできることについて、小児科医の視点から分かりやすくご説明していきます。
O脚とは、両足を揃えて立った時に、膝と膝の間に隙間ができて、足全体がアルファベットの「O」の字のように外側に弯曲している状態を指します。医学的には「内反膝(ないはんしつ)」とも呼ばれます。
「うちの子の足、なんか外に曲がってる?」と感じた時、まず思い出していただきたいのが、お子さんの成長段階です。実は、お子さんの足の形は、年齢とともに変化していくのがごく自然なことなのです。
人間の骨は、生まれたばかりの頃から成長するにつれて少しずつ形を変えていきます。特に足の骨は、立って歩くという大切な役割を担うため、その発達には段階があります。
このように、O脚は小さなお子さんに見られる正常な成長過程の一部であることがほとんどです。「生理的O脚」と呼ばれ、特に治療の必要はありません。
どんなO脚の場合に、一度小児科や整形外科を受診した方が良いのでしょうか。いくつかのチェックポイントをお伝えします。
もしこれらのチェックポイントに当てはまる、あるいは「やっぱり心配で…」というお気持ちが強い場合は、遠慮なく小児科を受診してください。当院でも、お子さんの成長を総合的に診させていただきます。必要であれば、連携している高次医療機関の整形外科専門医にご紹介いたします。
ほとんどの生理的O脚は自然に改善するため、特別な治療は必要ありません。しかし、お子さんの健やかな成長をサポートするために、ご家庭でできることもいくつかあります。
お子さんの成長は本当にあっという間です。足の形一つとっても、日々変化し、成長している証拠です。O脚で悩んでいる親御さんにとって、この記事が少しでも安心材料になれば幸いです。
当院では、お子さん一人ひとりの成長を大切にし、それぞれのペースに合わせた診療を心がけています。もしO脚のことでご心配なこと、疑問に思うことがあれば、どうぞお気軽に当院にご相談ください。
私たちは、エビデンスに基づいた分かりやすい説明を大切にし、患者さんに応じた丁寧な診療を心がけています。お子さんの成長を家族とともに見守り、地域の皆様が安心して子育てできるお手伝いをしたいと思っています。
いつでもお待ちしております!
<参考>
神奈川県立こども医療センター整形外科HP「O脚・ブローント病」
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当院の外観写真
日本医科大学医学部 卒業、順天堂大学大学院・医学研究科博士課程修了、国立国際医療研究センター小児科勤務、東京女子医科大学循環器小児科勤務
医学博士、日本小児科学会小児科専門医、日本小児科学会指導医、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医、そらいろ武蔵小杉保育園(嘱託医)、にじいろ保育園新丸子(嘱託医)