小学生~中学生にマイコプラズマ感染症が流行りだしています。 - 中原区、武蔵小杉駅の小児科 - 武蔵小杉森のこどもクリニックのブログ

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小学生~中学生にマイコプラズマ感染症が流行りだしています。

最近、当院ではマイコプラズマ感染症の患者さんが増えてきています。

マイコプラズマは4年ごとのオリンピックイヤーに流行するといわれていました。今年も、パリオリンピックの年ですので関係があるのかもしれません。

<症状>
特に学童期、つまり幼稚園後期から中学生までに多く見られます。風邪のような咳・鼻汁から始まり、咳や発熱が長く続くのが特徴です。また、一度かかっても何度でもかかりうる感染症です。

<検査>
マイコプラズマ感染症の早くて確実な検査がないため、学童期にしつこい咳と頑固な発熱があり、熱と咳が続いているわりには元気はわりとあって、聴診器しても異常所見がないといった典型的な経過の場合は検査をせずに臨床的に診断することも多々あります。

検査を行う場合、当院では「抗原検査(迅速検査)」もしくは「遺伝子検査」を行います。
「抗原検査(迅速検査)」はのどを綿棒でこすって検査を行います。15分程度で結果がわかるので便利ですが、検出率が遺伝子検査に比べて低いことがしられています。つまり、マイコプラズマ感染症であっても検査が陰性となることが起こり得ます。
「遺伝子検査」も抗原検査と同じくのどを綿棒でこすって検査を行います。精度が高いうえに、一般的に使用する抗生剤が効きやすいタイプなのか、効きにくいタイプなのかの判別も行うことができます。ただ、結果が出るのに1時間かかります。

<治療>
マクロライド系に属する抗菌薬を使用します。
マクロライド系の抗菌薬は甘く作られているものの苦みがあるので内服が難しいですが、がんばってのむ必要があります。
最近は、マクロライド系の抗菌薬が無効なマイコプラズマ感染症が増えてきていますので、マクロライド系抗菌薬を投与しても効かない場合や、前述の遺伝子検査でマクロライド系抗菌薬が効きにくいタイプであることが事前に分かった場合はニューキノロン系などの他の抗生物質を使うこともあります。

 

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アクセス:武蔵小杉、新丸子、元住吉、武蔵中原
武蔵小杉 森のこどもクリニック小児科・皮膚科
院長 大熊 喜彰

院長 大熊 喜彰 (おおくま よしあき)
記事監修
院長 大熊 喜彰
(おおくま よしあき)

日本医科大学医学部 卒業、順天堂大学大学院・医学研究科博士課程修了、国立国際医療研究センター小児科勤務、東京女子医科大学循環器小児科勤務

医学博士、日本小児科学会小児科専門医、日本小児科学会指導医、日本人類遺伝学会臨床遺伝専門医、そらいろ武蔵小杉保育園(嘱託医)、にじいろ保育園新丸子(嘱託医)

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