中原区武蔵小杉駅の小児科 武蔵小杉森のこどもクリニック

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中原区武蔵小杉駅の小児科 武蔵小杉森のこどもクリニック

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疾患別の説明

Medical

Medical 患別の説明

おむつ皮膚炎

おむつ皮膚炎

症状

「おむつかぶれ」とも言われる皮膚炎のひとつ。肛門や外陰部のまわり、おむつカバーの縁が当たる太ももの付け根など、おむつや排泄物が触れる部位に、赤みやブツブツ(発疹)、カサカサした症状が現れます。症状が強くなるとただれや、痛み、痒みが現れることもあります。

原因

皮膚が尿や便、それらを含んだおむつと長時間接していることが原因でおこります。おむつの中の湿度が高くなると蒸れて皮膚が傷つきやすい状態になり、そこに尿や便の中に含まれる物質や細菌が炎症を起こしてしまうことでおむつ皮膚炎になります。

治療

亜鉛華軟膏という白い軟膏を塗布し、便や尿が皮膚に付かないようにします。便が出た際は、便をふき取り軟膏が取れたところに塗り足します。このとき、擦りすぎないよう注意が必要です。1日1回入浴時にベビーオイルやオリーブ油を馴染ませ、きれいに洗い流し再度軟膏を塗布します。炎症が強く治りにくい場合には、短期間ステロイドを使用することもあります。

※蒸れた部位にはカビが繁殖してしまうことがあり、皮膚にぽつぽつと赤みのある発疹ができているようなときは、カンジダ性皮膚炎の可能性もあります。顕微鏡による診察で診断できるため早めに受診することが大切です。

帯状疱疹

症状

体の片側に赤みと水疱が出て、痛みを伴います。痛みと水疱が同時に出る場合だけでなく、痛みや水疱のどちらかが先にでる場合もあります。体だけでなく、腕や下肢、顔の片側に症状が出ることもあります。

原因

以前に感染した水痘(水ぼうそう)のウイルスは体に残っており、これが再び活性化するのが原因です。
加齢、疲労、免疫低下などが発症のきっかけになります。
50歳代から発症率が高くなり、80歳までに約3人に1人が発症するといわれています。

治療

抗ウイルス薬の内服と皮膚の保護、痛み止めの内服で治療します。
飲み薬の飲み合わせや、腎臓の機能によって内服する薬が変わりますので、今ほかの病院で処方されている薬がわかる薬手帳や最近の血液検査の結果があればお持ちください。

自宅でのケア、注意すること

帯状疱疹

通常よりも免疫力低下していることが多いので、無理はせず、体力を回復するようにしましょう。
水ぼうそうのワクチンを接種していないお子さん、免疫が極度に落ちている方がいるときは水疱部の接触を避けましょう。

50歳を超えたら、帯状疱疹ワクチンの接種が可能です。
帯状疱疹ワクチンを接種することで、
帯状疱疹の発症や重症化を減らすことができます。
詳しくは「帯状疱疹ワクチン」の項目をご覧ください。

アタマジラミ

症状

アタマジラミが人の頭髪に寄生して吸血することにより、頭皮のひどいかゆみや湿疹などを生じます。
卵は白色で一見ふけのように見えますが、髪の毛にしっかり付着しているため爪で引っ張っても簡単にはとることができません。通常のふけは簡単に取ことができるので、卵と見分けることができます。
お子さんにアタマジラミがいると、布団や枕の共有、タオルの共有、ヘアブラシの共同使用によって家族に感染することがあります。

原因

頭髪どうしが直接ふれることや、くしやタオル、帽子の共用、シーツ、枕などの寝具を介してうつります。
「不潔だから感染した」というわけではありません。毎日洗髪し、頭皮をきれいにしていても、誰でもうつる可能性はあります。
特にお子さんでは頭をくっつけて遊ぶことが多いので、保育所や幼稚園、小学校等で集団発生することがあります。

アタマジラミ

アタマジラミ

治療
  • アタマジラミを駆除する薬(パウダータイプやシャンプータイプなど)を使用する
    処方薬ではないため、薬局・薬店で販売されているものを購入していただき、使用します。どのような薬を使ったらよいかは、診察時にお伝えしますので、説明書にしたがい、3日に1回程度お使いください。
    この薬は幼虫と成虫を駆除しますが、卵には効果がないため、卵がふ化する期間を含め10日~2週間くらいは使用しましょう。
  • 毎日の洗髪
    駆除薬を使わない日も、毎日洗髪し、残っている虫体を洗い流します
  • 梳き櫛で髪をとく
    目の細かい梳き櫛(アタマジラミ用の梳き櫛や、駆除薬シャンプーに添付されている櫛など)で毎日髪をとき、物理的に虫体や卵を除去します。
  • 身の回りのもの(クシ、タオル、帽子、寝具など)は専用のものとし、共用は避けましょう。
    またタオル、衣類などは続けて使用せず、毎日取り替え、洗濯しましょう。

1人が治っても兄弟姉妹に症状が出てきたというように、家族内でうつしあうことがあるため、家族全員で対策と治療するのが望ましいです。

虫刺症(虫刺され)

虫刺症(虫刺され)

症状

虫に刺された部位が赤く盛り上がり、かゆみや痛みを伴います。虫の種類や体質によって症状の出方は異なり、ひどい場合は赤く腫れあがることもあります。
お子さんでは、刺された直後ではなく少し遅れて腫れてきて、大人に比べると腫れが強く、腫れが長引くことが多く見られます。
また、眼周囲や耳などは刺されると特に腫れやすいという特徴があります。

原因

虫に刺されることで皮膚に入った有害物質が、化学的刺激の炎症やアレルギー性の炎症を引き起こし、皮膚炎が生じます。
チャドクガの幼虫などの毛虫には、長さ0.1~0.2mmの小さな毒針毛がたくさんあり、この毒針毛が皮膚に触れることで、赤みとかゆみの症状が生じます。
また、ハチアレルギーのある方では、全身のアレルギー反応(アナフィラキシーショック)が起こることがあります。

治療

ステロイド外用剤による治療が中心です。 かゆみや腫れが強い場合は、抗ヒスタミン剤内服や、場合によってはステロイド内服も行う場合があります。
当院では、ハチ毒によるアレルギーを持っている方へのエピペン(アドレナリン自己注射薬)の処方が可能です。

予防や注意すること

屋外で遊んだりハイキングの時は、虫よけスプレーを使ったり肌の露出を少なくして予防しましょう。
また毛虫による皮膚炎をおこした時は、刺された時に着ていた衣服に毒針毛が残っていることがあるので、脱いで洗濯しましょう。
子供の場合、虫刺されを掻いて傷になり、そこからとびひになることもあります。
赤みやかゆみが強いとき、またジュクジュクしてくる場合は早めに受診して治療しましょう。

多汗症(原発性多汗症)

症状

明らかな原因がないのに日常生活で困るほど過剰に汗をかく状態のことです。

汗の原因がないにも関わらず6ヶ月以上症状がみられ、下記の2項目以上があてはまる場合に診断します。

  • 最初に症状がでたのが25歳以下
  • 左右対称に汗がでる
  • 睡眠中は汗がでない
  • 1週間に1回以上多汗の症状がある
  • 家族に同様の症状の方がいる
  • 汗によって日常生活に支障をきたす

多汗症(原発性多汗症)

多汗症(原発性多汗症)

原因

手のひらやワキの汗は、自律神経の一つである交感神経の働きが関与していると言われています。
多汗の原因になる疾患として、甲状腺疾患、糖尿病、薬剤による影響による場合もあり、この場合は原発性多汗症とはいえず、このような原因がない場合に原発性多汗症の診断になります。

治療

多汗の原因になる疾患がある場合は、その疾患の治療が優先になります。
近年、わきの下、手のひら専用の外用薬が処方できるようになりました。それ以外にも塩化アルミニウム製剤の外用(保険適応外)、イオントフォレーシスという多汗症の部位を水道水に浸し、それに微弱電流を流す治療、ボトックス注射、内服、外科的治療などがあります。部位によって適応になる治療は異なります。(当院ではイオントフォレーシス、ボトックス注射、外科的治療は行っておりません。)

尋常性ざ瘡

尋常性ざ瘡

毛穴にぶつぶつができる、いわゆるニキビです。

症状・原因

皮脂が過剰にでたり、毛穴が詰まったりすることでアクネ菌が増え始め、炎症が引き起こされます。時に膿がたまることもあります。
これらの経過により、面皰(めんぽう)と呼ばれる白ニキビ、黒ニキビ、炎症を起こした赤ニキビ、化膿した黄ニキビの状態が起こります。思春期になると脂腺が大きく発達し、皮脂の分泌が増加するのでニキビに悩む方が増えてきます。

尋常性ざ瘡

治療

ニキビの状態によって異なります。1日2回洗顔料を使って洗顔し、清潔を保ったうえで、原因となる毛穴のつまりを解消する外用薬や炎症を抑える抗生剤の外用薬を使います。難治性の場合は抗生剤や漢方、ビタミン剤の内服などを併用する場合もあります。保険適応外にはなりますが、ケミカルピーリングやピル、ホルモンを抑える薬の内服、皮脂分泌や角質異常を抑える薬の内服、光治療やレーザー治療などを行うこともあります(当院では保険適応外の治療は行っておりません)。

巻き爪、陥入爪

症状

爪の端が内側に巻き込んだ変形のことを巻き爪といいます。爪の先端が周囲の皮膚に刺さって炎症を起こした状態は陥入爪と呼びます。いずれも足の親指に起こることが多いです。

原因

深爪など不適切な爪切り、靴やスポーツなどによる爪への過剰な外力、普段から足の爪に力がかかっていないことなどが原因で起こります。

巻き爪、陥入爪

治療

基本的に痛みがある場合に治療を行います。
テープを巻くテーピング療法、チューブを爪の下に挿入するガター法、爪を生えなくするフェノール法、ワイヤーを使用して爪の形を強制する方法(保険適応外)、専用の矯正器具をつける方法(保険適応外)などがあり、症状に応じて選択します。
感染を伴っている場合は一時的に抗生剤の外用や内服を併用することもあります。

異所性蒙古斑

異所性蒙古斑

症状

生後1週から1ヶ月ころまでに、腰からお尻にかけての青いあざに気づくことがあります。
これは蒙古斑といい、日本人では比較的多く見られるもので、皮膚のやや深い部分(真皮)にメラニンがあることによって青くみえるものです。
この蒙古斑と同様のものが腰、お尻以外にできたものを異所性蒙古斑といいます。

原因

真皮にメラニンがあることで青く見えます。
胎児では真皮にメラノサイト(メラニンを作る細胞)が存在し、徐々に消えていくのですが、それが消えずに残っているのが蒙古斑であると考えられています。

治療

腰やお尻の蒙古斑は成長と共に薄くなることが多いので、経過をみます。
異所性蒙古斑も少しずつ色が薄くなることがあります。
ただ色が濃いもの、また部位的に治療を希望される場合は、レーザーによる治療法がありますので、治療を行っている病院にご紹介します。

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