健康を守るために予防接種は欠かすことのできない重要なものです。
しかし、痛みは子どもであっても大人であっても誰でも嫌なものです。予防接種時の痛みを軽減する工夫として、我々小児科医はなるべく痛くない打ち方を駆使しています。
打ち方の工夫以外にも下記のような取り組みを行っています。
※薬液注入時の痛みもあるので、全ての痛みを取ることはできません。
乳児(生後2~3か月)
甘いものを飲ませながら予防接種をすると痛みが軽減することが報告されています。
当院では、生後2か月のワクチンデビュー時と3カ月のワクチン接種時において、希望される方には「ピーレスケア®ショ糖 24%」を使用しています(自費)。
- 生後2~3か月の乳幼児に効果があると言われているため、当院では生後2か月と3か月のワクチン接種時に行っております。
- 希望される方は受付の際に、受付事務にお申し出ください。(¥100)事前予約の必要はありません。
幼児以降
保冷材やBuzzy miniの貸し出し
接種前に素早く接種部位を冷却して皮膚感覚を鈍化させることで注射の痛みを軽減します。
Buzzy miniは冷却効果に加え、バイブレーションの振動により皮膚感覚を鈍化させます。
エムラパッチ(外用局所麻酔剤)の使用
来院1時間前に自宅で注射部位に貼付します。来院後にパッチを剥がし、その部位に注射します。効果深度は皮下組織まであり、薬剤注入時の痛みや違和感は残りますが、穿刺時の痛みはほぼ感じないとされています。
自費購入で1枚550円となります。初回使用時は特にアレルギー症状に注意して使用します。